「風俗辞めて」涙の説得

特に趣味も無かった私は、与えられた二週間の休みをダラダラと家で過ごしていた。

当時は恋人もいない・友達とは月に一度会う程度だった為、外に誘い出されることもない。

ただ毎日のご飯を考え、つけっぱなしのTVに目をやったり

時々外を見ては流れていく雲をずっと見ていた。

働きたくても働けない、力になれない状況が耐えられない。

そんな気持ちとは裏腹にアソコの治りは凄く遅い。

焦る気持ちを抑えきれず、二週間経ったころ再び病院へ行った。

その近所の病院とは、親子でやっている小さな町の診療所的なところ。

風邪をひいたり・皮膚トラブルを抱えた時など、なんでも診てくれる。

看護士も先生もみんなフレンドリーで居心地がよかった。

その病院へ再び訪れた時、婦長さんが声をかけてくれた。

先生の所へ呼ばれるかと思いきや、周りの音が聞こえない個室に通された。

以前「ソープで働いている」と包み隠さず話した私のことを、あれからずっと気にかけていたそうだ。

婦長さんは涙目になりながら「ほかの道を探してほしい」と訴えている。

大きなお世話だとは思わなかった。

逆に有難く思えた。

私自身、風俗で働く女性に偏見は無いうえに「何故体を売ることがそんなにいけないのか」が分からない。

本人の意思で働くことを大前提におけば、使えるものを使って何が悪いんだろうと思う。

だけど、偏見があることも重々理解している。

全員が全員、私と同じ意見を持っているとは思わない。

冷たい目で見る人も少なくないだろう。

そんな中で、家族でも友達でもない。

何でもない私のことをこんなにも気にかけてくれていたことが凄く有難いと思えた。

かと言って辞めようとは思わなかったが、精一杯の感謝の気持ちを伝えた。

その後、幸か不幸か私はお店を辞めざるを得なくなった。

アソコの状態が良くならずに一週間、更に一週間と出勤できず遂に辞める決断をした。

あの婦長さんの思いが届いたのだろうか。

私は役立たずな自分に価値を見出せず、絶望感でいっぱいだった。
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